今回は調剤薬局事務の仕事のメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。
目次
調剤薬局事務のメリット
女性に人気が高い調剤薬局事務ですが、まずはこの仕事のメリットについてです。
日本全国どこでも仕事がある
まず日本全国どこに行っても病院があれば調剤薬局はあるのでそれなりに求人もあり仕事はみつけやすいです。
特に経験者ならあまり年齢に関係なく採用してもらえる確率も高いです。
じつは私がこの仕事を始めたのも我が家が転勤族だったからなんですね。
私が始めた当時は調剤薬局はなかったので医療事務でのスタートでしたが、転勤で地方を転々としながらも長年この仕事を続けてこれたのはどこの地域に行っても必ず求人があったからです。
場所が変わっても基本的な仕事は同じなので続けるほど経験値は高くなって就職も有利になりました。
おかげで慣れない土地に行っても比較的すぐに仕事をみつけることができて、それなりの余裕と自信を持って仕事を始めることができたことは自分にとってもずいぶん励みになりました。
働き方を選べる
調剤薬局事務の仕事は正社員だけでなくパートやアルバイト、契約社員など雇用形態もいろいろです。
家事や育児など自分の生活に合わせて選ぶことができます。
私も医療事務の仕事を始めた頃はまだ子供が小さく、最初は月末月初のレセプト業務のみの仕事を選びました。
調剤薬局事務に転職した時も子供が小学生の高学年くらいで最初はパートで、中学に上がった頃に正社員で働き始めました。
このように家事や育児に忙しい主婦であっても働き方を選ぶことができます。
資格がなくても就職できる、あれば有利な場合も
調剤薬局事務の仕事は特に資格を持っていなくてもOKな場合が多いです。
それは医療事務などに比べて仕事内容がシンプルで現場で十分習得することができるからです。
またいちど仕事を覚えてしまえば同じ職種に転職も断然有利になります。
資格があった方がいい場合とは?
ただ医療業界の仕事が全く未経験だったり、ある程度年齢が高い場合は資格があった方が有利なこともあります。
それは採用する側にとってだけでなく、仕事を始める本人にとっても資格があることで仕事に入りやすかったり不安が解消されるという要素もあると思います。
特に育児などで長いブランクの後に社会復帰する場合は準備期間として資格取得の勉強をするという
調剤薬局事務の資格取得は短期間で難易度が低いこともメリットですね。
調剤薬局事務のデメリット
次にデメリットについてです。
お給料は低め
これは職場によって差があると思うので一概には言えないのですが、一般的にはお給料は決して高くありません。
おそらくですが通常の一般事務とほとんど変わらないのではないでしょうか。
処方せん枚数が少なく比較的ゆったりと仕事ができる職場ならまだいいのですが、大学病院などの門前やクリニックビルなどに入っている調剤薬局ではかなりの枚数の処方せんをこなさなければならず、1日の仕事量もかなりハードになります。
それでもお給料が低かったり昇給も微々たるものとなるとなかなかモチベーションの維持が難しかったりというのはあるかもしれません。
パートの時給も都心部では1,000円以上はあると思いますが、郊外ではまだそこまで届かないところも多いのではないでしょうか。
ただ東京都内ですと最低賃金が現在958円になっているので昔よりずいぶん上がったと思います。
数年前まで調剤事務の時給は都内でも800~900円というのもめずらしくなかったです。
正社員の基本給にしても20万以上出すところはかなり少ないのではないでしょうか。
もちろん仕事内容や責任は違いますが、一緒に働いている薬剤師のお給料が事務の倍以上は当たり前の世界なのでそう言った意味では割り切りが必要ですね。
患者さんの対応に苦労することも
体調が良くないなかで病院でさんざん待たされてさらに薬局で待たされ、保険証の確認や新患情報の記載などでかなりイライラしている患者さんも多いです。
小児科がある場合は子供が走り回ったり急に吐いたりすることも。
そういった患者さんの対応も事務がしなくてはいけないことが多いです。
自分のペースで仕事ができない
処方せんが次々に来る時間帯はとにかく目の前の仕事をこなさなくてはいけません。
そんな時でも入力に集中したくても患者さんが話しかけてきたり場合によっては電話に出なくてはいけなくなったりと、とにかく自分のペースで仕事ができないことが多いです。
調剤薬局事務の仕事は難しい?
仕事の内容が難しいと感じるかどうかは人それぞれなのでなんとも言えません。
ただ医療事務から始めた私の場合は調剤薬局事務はとてもシンプルでそこまで難しいとは感じませんでした。
調剤薬局事務のメインの仕事は処方せんの入力と患者さんの接客です。
レセコンの入力は操作を覚えてしまえば難しいことはありませんし、計算は全てレセコンがします。
私が長年この仕事をして感じてきたのは、仕事の内容うんぬんよりも、処方せんが積み上がってしまうほど忙しい時に、どれだけ落ち着いて患者さんに対応できるか、どれだけあせらず正確に入力できるかということがかなり重要だということです。
もちろんそれ以外の雑務もありますが、おそらく上にあげた業務が薬局事務の仕事の大半を占めるのではないかと思っています。
処方せんがたくさんくる時間帯は常に仕事に追われているので全く自分のペースで仕事をすることができません。
目の前のことをひとつひとつこなしていくだけです。
これについては性格的に合う合わないもあるかもしれませんが、患者さんの対応も処方せんの入力も数をこなしていくうちに慣れて自然と身についてくるものだと思うので最初から難しいかも・・と不安になることはないと思います。
調剤薬局事務の仕事は楽しい?
これは最終的にはこの仕事が好きかどうかということですね。
私はわりと薬に興味があって、時間があるときには効能効果や副作用などをチェックしたりしてました。
薬剤師さんが服薬指導をしているのを聞くのもけっこう面白かったです。
こんなふうに少しでも興味が持てることがあればけっこう楽しめる仕事ではないかと思います。
一緒に仕事をしている人では処方せんの入力が大好きという人もいましたよ(^-^)
調剤薬局事務のメリットとデメリットについて まとめ
調剤薬局事務の仕事のメリットとデメリットについて長年この仕事をしてきた経験者として感じたことを書いてみました(^-^)
この仕事のメリットはなんといっても日本全国、働き方を選ぶことができる、女性にとって働きやすい仕事であることだと思っています。
また医療業界の仕事は景気に左右されにくいというメリットもあります。
お給料が低めなことや職場によっては仕事量が多くハードだというデメリットもありますが、病院やお薬のことは私たちの生活にもかなり密着していますし、興味があればお薬のことを薬剤師さんに質問したりより深く知ることもできます。
私はもともとお薬には興味があったので仕事の合間に時間があるときにはちょっと調べてみたり薬剤師さんに聞いてみたりしてけっこう楽しく働くことができました。
仕事内容よりたくさんお金がほしいという人には積極的にはおすすめはしにくいですが、お薬のことや医療制度などにも興味がもてるようでしたら楽しく仕事ができるのではないでしょうか。
もちろん一緒に働く人との人間関係の構築は必要ですがこれはどんな職場でも同じですね。
こればかりは入ってみないとなんともいえません。
まずは考えるより実際に仕事に就いてみて、仕事をマスターしていけば自信にも繋がって、より楽しく前向きに働くことができると思います。
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